中耳炎と外耳炎は何が違うのですか? 耳に関するQ&A
外耳炎と中耳炎は発症する原因も違います
外耳炎とは耳の穴の皮膚の炎症のことで、外耳道炎ともいいます。
外耳の具体的な場所はコラム「耳のしくみ」をご覧ください。
耳に水が入ったり、耳掃除をした時に傷をつけてしまったりすることが原因で起こります。
それに対して、中耳炎は耳の奥、鼓膜の裏に膿などが溜まる病気です。
お風呂やプールで耳に水が入って中耳炎になるのは珍しく、原因のほとんどは風邪などから発生する喉や鼻の炎症などの影響です。
これは鼻の裏と鼓膜の裏がつながっているためで、そこから細菌やウイルスが上がっていって中耳炎が起こります。
ごく初期の中耳炎には鼓膜だけに赤みや水泡がみられるものあります。
どちらも痛みを伴うため、症状だけではなかなか判断はつきません。
急性の中耳炎はほうっておくと中に膿がたまり慢性の中耳炎になることもあります。
痛みやかゆみ、違和感、熱っぽさなどがある場合は一度来院し、診断を受けることをお勧めします。
外耳炎と中耳炎の治療の違い
外耳炎の治療の場合、耳の穴をきれいに消毒したり、軟膏を塗ったりします。軽いものは、クリニックで耳を消毒するだけで症状が改善するのがポイン トです。
耳たぶや、耳の中に湿疹が出てしまう方も多く、湿疹の治療も並行して行います。
中耳炎の治療は、鼓膜の表面だけに症状が出ている場合には、鎮痛剤やステロイドの点耳薬をつけるだけでよくなる場合も多くみられます。
症状が酷い場合には、飲み薬や鼓膜の腫れをひかせるために鼓膜切開が必要になる場合もあります。
しっかりとした診断を受け、適切な治療を受けましょう。
携帯での時間予約はQRコードをご利用ください